2018年04月03日

優れた音楽やドラマ 心を突き動かすアーティストが今こそ必要なのかも!

優れた音楽やドラマ 心を突き動かすアーティストが今こそ必要なのかも!


あまたの優れた脚本で私たちの心を豊かにしてくれた早坂 暁さんを偲ぶ歌会に行ってきました。

5〜60歳以上の方にとっては、たとえ名前を知らなくても早坂さんの作品を見て感動した人が多いと思います。

私はたぶん高校生の頃にNHKドラマで見た「天下御免」がとても印象的で記憶に残っています。平賀源内を中心に繰り広げられる生きのいい時代劇で、ある種史実よりも当時の社会世相を鋭くしかもユーモアたっぷりに描いたドラマで毎週楽しみにしていました。

また、初めて吉永小百合という女優がいいと感じた「夢千代日記」や桃井かおり主演の「花へんろ」など反戦がテーマでありながら弱者や傷を抱えた人たちへのまなざしが、慈しみ深くそして限りなく優しい作品だったなあと思い出します。

今年の終戦記念日ごろにドラマ化する作品を完成させることなく、昨年の暮れに88歳で亡くなられたのですが、志を引き継ぐ人たちが「プロジェクト暁」という会社を興し作品化を進めておられるとのことです。

その会社が企画し開催された、早坂 暁氏をしのぶ歌会が先週の土曜日にあり、関係者からご招待をいただき行ってきました。

早坂さんは昭和の音楽が大好きで多くのミュージシャンとの交流があったそうで、早坂さんの代表作品の一部を映像で紹介しそのあと、作品とゆかりのある人が登場し歌ったり、また話をしたりという進行内容でした。

NHKのアナウンサー三宅さんとプロジェクトの中心メンバーで生前親交の深かった元NHKプロジューサーの方が進行役を務めました。

渋谷にある100人も入れば満杯の小さなライブハウスで、ステージが間近に迫る、一番前で見ることができました。

かぶりつき状態で興奮の3時間!とぷんぷん

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最初に登場した歌手やピアニスト自身は生前早坂さんとは面識がない、そして私も知らない、ミュージシャンが登場しました。若い才能のあるミュージシャンを大事にした早坂さんの意をくんで参加してもらったと紹介されました。
そのあとは上田正樹さん、山崎ハコさん、あがた森魚さん、など早坂さんとゆかりのあるミュージシャンが登場し在り日の早坂さんの思い出を語り、彼らの代表曲を歌ってくれました。

私は3人の歌を聴いて、どっぷりと当時にタイムスリップしてしまいました。

特にあがた森魚さんの赤色エレジーは、改めて生で聞くと何とも言えない情感がわいてきました。
当時は気にはなっていましたが、アンダーグランドミュージックの一つぐらいにしか覚えていなかったのですが、独特の歌唱と詩が織りなすアンダーグランドな音色が当時の高度成長期にあって、時代に取り残され、ついていけない、また不器用な人々への思いを代弁するような、とても悲しくも強いメッセージソングなのだと新鮮な気持ちで聞きほれました。

まるで中原中也が描く、自分の力ではどうにもできない失意ややるせなさからくる苦しみ、叫びのような世界がそこにはありました。

そのあと桃井かおりさんが突然登場した時には会場は一気に盛り上がりました。
わざわざアメリカから駆けつけたということで、早坂さんとのいろいろなエピソードを話してくれました。

どうも彼女が仕事に悩み、人生にも疲れ、死をも考えていた時に早坂さんと出会い、もしこの出会いがなければ、役者も人間もやめていたとの話にはびっくりしました。

早坂さんという人は、物事にも人にもいい加減にできない人のようで、本当に人にやさしい人だったようです。かかわった人、スタッフはもちろん端役の役者さんたちにさえも、かかわりを持つと大切な人として、大事に接してくれたとのことでした。

早坂さんが紡ぎだす作品に特徴的な、細やかな人と人の息遣いまで伝わるような優しい人間模様の世界は、現実の世界での早坂さんの生きざまが投影していたのだと、彼が投げかけた温かいまなざしに多くの人は助けられ、魅了されたことを反映していたのだと、強く感じました。

バブルも過ぎ去り、高度成長も夢のあと、穏やかな、美しい日本に向かうはずが、まさかの軍国主義を復活し戦争ができる国として近隣諸国から嫌われる、アジアの三等国家に落ちぶれようとする政治状況が出来上がっています。

今回早坂 暁さんをしのぶ歌会に参加し、参加アーティストたちの音楽や往年の早坂さんのドラマが描く世界に触れ、政治に興味を持たない人たちの心を動かすことができるのは、まさにこのような優れたアートなのではないかとの想いが湧いてきました。

もしかすると、安部でんでん悪徳・犯罪一味のごとき、憎しみや暴力、そして不信を煽る政治家や自分だけ、金だけの寄らば大樹に群がる、司法、立法、行政、マスコミの偽日本人たちにさえも一度立ち止まり目を覚まさせる力が、優れた歌やドラマにはあるのかもしれないと思ったりもしました。

上田正樹さんが歌ってくれたジョン・レノンの「イマジン」の世界感に浸りながらも、一方で「パワー・トゥ・ザ・ピープル」のほうが今の日本にはふさわしいのかも、と考えながら渋谷のライブハウスを後にしました。
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posted by ぷんぷん at 18:30| Comment(0) | 先人・偉人からのギフト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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