前回のブログでは参院選の投票率が50%を切ったことに、ショックを覚え、やはりインチキ選挙ではないかと書きました。
インチキ選挙についてはいまだに疑いを持ちつつも、ネット世論で話題沸騰し、多くの心ある選挙民がれいわ新選組を応援し、二人の議員が生まれしかも投票率が2%以上の結果正式に政党になりました。
私としては少なくとも5人、本当は全員当選したのではないか?といまだに疑っています。
また、前回の地方統一選挙ではNHK政見放送で「NHKをぶっ壊す!」と胸のすくようなキャッチコピーで有名になった「NHKから国民を守る会」が一議席、しかもこちらも政党要件を満たし見事政党となりました。
今回私は参院選ではれいわ新選組に投票しました。
N国党の存在は知っていましたし、ガンバレ!と地方選挙の時は応援しました。しかし後になって地方議員を多く選出する意図が地方議会でどのように生かされ、活動するのか?という点がもう一つ分かりませんでした。
もちろんワンイシューというのは弱小政党や個人候補者にとってとても有効な戦略です。なぜなら選挙民に訴えることがはっきりしていますから、わかりやすく、共感を得る可能性が高いからです。
さらには世の中の多くの理不尽、例えば非正規雇用問題、貧富の差、特権階級の存在、政権与党の悪徳・犯罪が蔓延している中、自分ごととして本気で解決しようとするテーマで立候補した人たちが、晴れて議員になることは、イコールその問題解決を望む国民が一定数以上いることを表しています。
しかし与党のように人数が多くない弱小政党や政治家は、国会で存在感を発揮することが厳しいのも事実です。そんな時それぞれのイシューを解決するため、テーマは違えど会派を組むことで解決していくという形態は、今の政権政党の自民や公明のような党利党略に重きを置く国民不在の政党より、国民にはよっぽど重要だと思います。
以前も政党ありきの政治は限界が来ていると書きました。
なぜなら、国民の信託を受けた議員が当選回数で党内序列が決まり、なかなか本来の議員活動ができず、むしろ付託を受けた使命より党の優先順位に束縛され、本意ではないことにも賛意を示さなければならないのはおかしい、しかもこのような状況が常態化したことが、今の政治不信につながっていると確信しているからです。
さてN国党を当初知ったとき、党首の立花氏が公約として
「NHKをぶっ壊したら政治家を辞め、政党も解散する」
という考えを表明しており、なかなか潔い良い人だと思っていました。

しかし、ここへきてどうもよくわからないのが、国会で不適格の烙印を押された連中に声をかけている、ということを知り???な状態になってしまいました。
狙いは、立花氏はNHKの「日曜討論」という番組に出るための条件、“政党であることと5人以上の議員が所属している”を満たすために、なりふり構わない行動に出ている、ということのようです。
確かに法的には全く問題ないのですが、たとえワンイシューに意義あったとしても、政党や国会から議員不適格の烙印を押された人間をNHKの番組に出るためだけに集めている、というのは評判に傷がつくのになぜ?と思ってしまいました。
しかし、もしかすると立花氏は、国会の盲点、不良議員であってもやめさせることもできず、あわよくば憲法改正時の数合わせのために、時期を見て復党させるか裏で手を握るえげつない既存政党へのアンチテーゼとして、どうせ辞めず、無駄飯を食っているだけなら自分のイシューの駒として利用しようという戦略なのかもしれません。
よく考えれば、地方議会に多くの議員を誕生させたり、都知事選や大阪市長選などに立候補したりしたのも、すべて知名度アップのために、たとえキワモノ政治家と言われようが、テレビでの露出を巧みに狙った、稀代の戦略家なのかもしれませんね。
今回の参院選では、れいわ新選組と同じく、既存メディアに無視され、ネット、特にユーチューブだけで選挙戦を戦い、視聴回数は自民党を圧倒する330万回にも達したそうです。
ネット選挙の達人といえます。
低投票率で勝つことが常套手段であった自民や公明にとって、既存メディアに無視されたにも関わらず、れいわ新選組もNHKから国民を守る党も共に国政選挙で議席を確保し、しかも政党になったことに恐怖心を抱いたのではないでしょうか。
穿った見方かもしれませんが、今のうちに既存メディアを使って、まずはN国等をキワモノ扱いの印象操作をし、衆院選での躍進を阻害するキャンペーンの一環としてメディアで話題にさせているのかもしれません。
まあ、与党などはもっと悪辣な悪党ですし、この国を滅茶苦茶にしているわけですから、その片棒を担いでいるNHKをぶっ壊すN国党のほうが存在意義は高いと言えます。
今回の選挙では低投票率という点は非常に残念でしたが、既存メディアと政党の凋落とネット世論の台頭がますます鮮明になったと言えそうです。

