今日のタイトルは皆さんもよくご存じの詩人ゲーテの死に際に発したとされる言葉です。
まあ、諸説あり、単に暗いから窓を開けてくれという意味だとか、伝聞で弟子たちが勝手に作ったとかなんとか。まあそれはいいのですが、いかにも詩人らしい格調が高く、しかも鋭い言葉だと思います。しかも聞く人によっていろいろ解釈できるのでやはり名言なのですね。
なぜこんな言葉をタイトルにしたかといいますと、本当かウソか今世界は新型コロナで大変なわけです。まあその真偽のほどはいまだわかりません。
まあそれはさておき大手メディアや政府が毎日のように騒いでいますが、高齢者の犠牲が多いとされ、私もその高齢者に含まれるわけですから、ほんのたまに死を意識するようになりました。
かみさんには先に絶対死んではいけない。私をちゃんと見送るようにと言われています。
かみさんには長年連れ添ってもらい、我儘で好きなように人生を送らせてもらいましたから感謝の念しかありません。
ですから、最後ぐらいは奥さんのいう通りにしてあげたいと心底思うのです。
しかし自分の死ぬタイミングは誰でもいつなのかわかりません。長い闘病の末、死期がせまり、余命云々を医者から告げられれば、多少は気配含めてわかるのでしょうがね。
今の状況を考えますとコロナで死ぬより経済的に困窮し収入減で路頭にまよい餓死するか、絶望で死を選ぶか、持病の悪化の際コロナの影響で適切な治療を受けられず亡くなるか、どちらにしてもあまり明るい未来は描けません。
夫婦で美味い料理をいただきながらじっくり酒を飲み、酔いが回りウトウトしている最中にあの世に行く、というのが理想の死に方なのですが、そううまくいくはずもありません。
まあ、何もなければ夫婦互いに年齢順で、やはり私が先にあの世に行くはずです。
そのときせめて感謝の気持ちを込めて別れの言葉をかみさんに言いたいと思うのですが。。。
いざその時を迎えたとき、もしかすると総入れ歯になっているかもしれませんから話にくく呂律が回らない可能性があります。もっと言えばボケも入っているかもしれませんし、第一、互いに耳も聞こえなくなっているかもしれません。
下手をすれば最後の言葉の途中で絶命してしまうかもしれないとすればなかなか大変です。
「最後だからいうけど、お前の…」
「なんですか?」
「お前の他になあ…」
「私の他になんですかあ〜」
「他にぃ…」とここで絶命
「あなたっ!まさか他に女がいたの!誰なの?まったくこのスケベジジイ!」
とならないとも限りません
本当は「お前の他にこんなに愛した女はいなかった。こんな俺と最後まで一緒にいてくれて本当にありがとう!」と言いたかったかもしれないのです。
いまだにトランプ大統領の動向に一喜一憂している今日この頃ですが、もしこのまま世界に光が見えなければ、この世は息苦しくいつお迎えが来てもおかしくありません。
せめて死に際の奥さんへの感謝の言葉は今のうちに考えていたほうがよさそうだと、ふと考え込んでしまいました。

