2019年11月19日

人生100年時代、安心老後は公務員だけかも

人生100年時代、安心老後は公務員だけかも


父の死を契機に、いま64歳の私にとって人生とはいったい何なのか?という今更ながら青臭い自問自答を続けています。

昔であれば、60を過ぎれば隠居するか、会社を退職し決まった年金をベースに残りの人生をそれなりに過ごす。もてあます時間つぶしに孫の顔を見て喜び、たまに同窓会など学生時代の友人たちと、往時の若かりし日々の思い出を肴に酒を酌み交わし、時の政権や社会に対し不満をぶちまけ80歳ぐらいまで生きれば御の字、そんなものだと想像していました。

私の父は国家公務員を勤め上げ60で退職、2年ほど外郭団体に務め、数千万の退職金を得て、仕事人生が終わりました。

その後両親はそれぞれ東京と九州を行き来する生活を始めました。

悠々自適とは言いませんが、父の退職を機に退職金で町田にマンションを購入、母は東京での暮らしがいいとマンションで暮らし、父は田舎暮らしが性に合うと、故郷の九州で好きな庭いじりや畑仕事をし、地域の高齢者向け施設のボランティアやたまにゴルフや囲碁など、まあ、幸せな暮らしをしていたと思います。

今回父の財産などを知る機会になったのですが、退職後やく30年間の年金合計額が1億を超えていることに驚きました。

今どきの公務員がどうなのかわかりませんが、十分に安心して暮らせる年金です。

いつも政治家や役人への批判を書いている私としては、自分の父親ながら60過ぎて年金だけで暮らし、30年もの間社会に対して何も生産的なことをしなくても、生活に困らない年金を受け取っていたことに少し戸惑っています。

高給厄人に比べたら可愛いもんかもよ!とぷんぷん

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今や人生100年と謳われています。医療の発展や衣食住の充実などを考えますと、確かに寿命は延びているのかもしれません。

一方でついこの間、厚生労働省から老後には年金プラス最低2000万円の貯蓄が必要だ、という発表に批判が殺到しました。

灯台下暗しとはこのことなのですね。私の父などは全く老後の心配など必要のない年金を受け続けていたことになります。

思えば高級公務員ではありませんが、技官として農林水産省に勤務していた父は全国各地に転勤しており、私たち子供も高校までは入学と卒業が同じ学校であったためしはなく、俗にいう転校生として普通の人たちよりは苦労が多かったのを覚えています。

特に中学の時など高校受験の半年前に転校となり、教科書も授業の進度も違い戸惑ったのを記憶していますから、多くの転勤族の子供たちにとっては、なかなか大変なものだと思います。
一番辛かったのはせっかく友達ができても2,3年に一度は転勤があり、なかなか親友と呼べる友達ができなかったことです。

一方で普通の人たちとは違い、地方の方言に戸惑ったり、雪国を楽しんだりと、今思えば貴重な体験をすることができたともいえるので、あながち不幸であったとも思いません。

父の給料は民間の友人たちの親に比べれば随分と安かったようです。友人たちが買ってもらった玩具などなかなか買ってもらえなかったり、小遣いが少なかったりといった記憶がありますから、子供心にうちは貧乏なのだ、と思って育ちました。

ただ、その分住まいは官舎ですから、庭付きの家がほとんどで、父は野菜を作っていました。牛のいる牧場ですとバターや牛乳の配給もありました。確か家賃は数千円だったように記憶しています。

私の友人が九州の県庁から外務省に出向になり、住まいが麻布の高級住宅街にある官舎でした。
一度遊びに行ったのですが、建物は古くとてもておしゃれな佇まいとは言えませんでしたが、3DKと充分に広くそれで月1万円ほど、とても驚いたのを覚えています。相場の五十分の一以下です。公務員は給料が安いといいますが、こういうところは知る人ぞ知るで遺憾ともしがたいほどのいやらしさです。

住宅の選択の自由はありませんし、給料も当時は民間に比べて安いのは知っていましたが、今思えば老後の年金は十分だったのです。

もし一般的なサラリーマンと生涯年収を比較したらどうなのでしょう?
今や給料さえも民間より高額な場合が多いと聞きますからね。

民間人は給料から税金を引かれた中なら家賃をねん出するので、住宅費の高い所では大変です。
しかしその点公務員はとても恵まれており、この家賃の実態だけでも皆が知るところになれば、ますます不平等感が広がることになると思います。

そんな国家公務員の子供として恩恵を受けた私が言うのもなんですが、「知らぬは仏」だらけのこの国の実態を明らかにしていかなければ、ますますこの国は疲弊していくだけのような気がしてなりません。
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posted by ぷんぷん at 17:18| Comment(0) | 権力とメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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